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形の悪い野菜や果物の売り方

Inglorious fruits and vegetables

店頭に並ぶ野菜や果物は、厳しい品質チェックを通過したものに限られるそうです。

その品質チェックは味や鮮度だけではなく、形の良さについても求められます。

味や鮮度の問題なくても形が悪かったものは不合格となり、残念ながら廃棄されてしまいます。その数なんと年間3億トン

そんな状況を改善すべく、フランスの大手チェーン「Intermarche」がある施策を行いました。



Intermarcheが行った施策はいたってシンプル。

まずは廃棄処分になるはずだった野菜や果物を仕入れ、通常の3割引きの価格で店頭に並べます。

そしてそれらの食材を使ったジュースやスープを試食品として用意。形が悪くても品質については何の問題も無いことをアピールしました。

inglorious_fruits_01.jpg

この施策を始めてから最初の2日間での各店舗毎の販売量は平均1.2トン以上。また「食糧を無駄にしない」という施策は共感を呼び、SNSを通じて一月で1300万人以上の人にその意思が伝わったそうです。

形が悪い=品質が悪いと感じてしまいますが、そんな思いを払拭するために試食をさせるというシンプルだけど効果絶大な良施策。

形が悪いと料理の見栄えが悪くなるから使いにくい、なんてこともあるかもしれませんが、ジュースやスープならそれすらも気にならない、ということもついでに気付かせてくれそうです。

この施策は今年のカンヌ・ライオンズでも評価され、ダイレクト部門でGold Lionsの受賞を果たしました。

参考サイト:Adeevee
http://www.adeevee.com/2014/06/intermarche-inglorious-fruits-and-vegetables-media/

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