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電池を分け与えるように、血液も分け与えよう

Donor Cable

中東にある国家アゼルバイジャンは、サラセミア(先天性の遺伝子異常による貧血)が世界で最も多い国だそうです。

サラセミアを患ってしまうと定期的な輸血が必要になるそうなのですが、残念ながら十分な血液の確保ができていない状況。

そんな状況を改善すべく、アゼルバイジャンの通信キャリア「Nar Mobile」はある施策を行いました。



Nar MobileはAndroid端末の購入者を対象に「Donor Cable」というブレスレットを配布。

このDonor Cableはただのブレスレットではなく、広げるとAndroid同士で電池を分け与えられるケーブルとして使えます。

ケーブルには「電池を分けると携帯電話は長持ちし、献血をすると命が救われる」というメッセージ。

Android間での電池提供を通じて、献血に対する意識を向上させることが目的のキャンペーンでした。

改めて見ると、中央の赤いラインも血液をイメージしているかのように思われます。

donor_cable_01.jpg

Nar Mobileはこのキャンペーン用のアプリもリリース。献血をしたいと思った時にどこで献血を行うことができるのか、自分の回りの献血所を表示してくれる機能が提供されています。

またNar Mobileの店舗のそばには献血車も停まっており、Donor Cableをもらって献血に興味を持ったら、その足ですぐ献血を行える場を用意しています。

いわゆるソーシャルグッドな施策なわけですが、ただ「いいことやってますよ!」というアピールで終わらせるだけではなく、具体的かつ直接的な改善につなげる環境まで用意しているのは素晴らしいです。

ちなみにこの施策のおかげで献血量は335%まで向上したそうです。素晴らしい。

参考サイト:Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/dm/nar_mobile_donor_cable

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