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ボールが浮く!動く!魔法のような技術

ZeroN

Tangible Media Groupの研究紹介、第5弾は2011年に発表されたZeroN



パチンコ玉を大きくしたような銀色のボールを特定のフィールド上に持って行って手を離すと、離した位置で浮いたまま留まります。

ボールが留まっている位置は3次元の位置情報としてデジタルに取り込まれるため、ボールの座標は立体的に認識されることになります。例えば「ボール位置=カメラ位置」という設定にして手でボールを動かすと、動かした場所にカメラがあるかのようにディスプレイ内の映像を切り替える、なんて使い方ができます。

さらにデジタルな情報をボールの位置情報として変換することも可能です。つまり3次元の座標情報を入力すれば、リアルな世界でボールを移動させることができるのです。

動画中では、衛星のような公転移動をさせたり、ボールの動きを記録してその動きを再現させる、という使い方をしています。

mit_zeron_01.png

ボールの位置情報がインプットとして取り込まれるだけではなく、アウトプットについてもボールの位置情報として反映されるこの技術。

先日紹介したPICOが平面上での移動に限られるのに対して、ZeroNはそれを立体的にも移動できるようにしたと考えると、見た目は全く違いますがラディカル・アトムズという概念としては同じ方向性での正統な(かつ大幅な)進化なのではないでしょうか。

ラディカル・アトムズという概念を知ったその日にこのZeroNの存在も知ったので、個人的にかなりの衝撃を受けました。

参考サイト:MIT Media Lab Tangible Media Group
http://tangible.media.mit.edu/project/zeron-levitated-interaction-element/

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