ダンスを観ながら待つ赤信号

The Dancing Traffic Light

歩行者による赤信号無視は身近にある危険行為のひとつ。

少し待てばいいだけなのに「待ち時間」という退屈に耐えられず赤信号で渡ってしまい、その結果重大な事故に陥ってしまうこともあります。

ドイツの自動車メーカーSmart社は、その退屈な待ち時間を緩和させる施策を行いました。



Smart車は特殊な歩行者用信号を開発。

通常は姿勢良く立っているだけの信号機の中の人が、なんと激しく踊り出します。

しかもこのダンスはあらかじめ組み込まれたものではなく、近くにあるダンス用ブースで踊る人の動きを認識し、リアルタイムにダンスに反映されているのです。

ブース内の人によって次々と変わるダンスは、赤信号の退屈な待ち時間を過ごすために十分な楽しさを提供してくれます。

赤信号への注目を集めると共に、赤信号無視の抑止にも効果が期待できます。実際に赤信号でちゃんと止まる人は、81%以上も増加したそうです。



体の動きの認識をどのように行っているかハッキリとはわかりませんが、ダンス用ブースのディスプレイ上に横長の四角箱が見えて、左端からちらっとだけ光が見えます(1:12あたり)

大きさと光の位置からしてKinectを使ってる可能性が高いかもしれません。

深度データを取って見せるデモなどはよくありますが、まさか信号機とここまでマッチするとは。アイデアが素晴らしい施策でした。

参考サイト:Creative Criminals
http://creativecriminals.com/smart/traffic-lights