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断食中の人々に強烈な印象をつける看板

Sundown Counter

イスラム教徒は1年に一回、約1ヶ月間の断食=ラマダンを行うそうです。

1ヶ月間何も食べないというわけではなく、食べてはいけないのは日の出から日没の時間のみ。日没から日の出までの夜間に水分が多めの食事を採っておき、また翌日に備えるんだとか。

とは言ってもやはり日中飲まず食わずはツライもの。それなのに街中には様々な食べ物の看板があり、ラマダン中の人々を強烈に誘惑しているそうです。

イギリスの食品会社「Aytac」は、ラマダンを行う人の多いトルコの街中にある看板を設置しました。



Aytacが設置した看板には、円形のディスプレイとカウンターが映し出されています。

このカウンターは日没=食事解禁までの時間を示すもの。ラマダン中の人々にとって唯一の食事と言える夕食は非常に大切で思い入れが強いため、夕食までのカウントダウンはそれだけで視線を集めることができそうです。

そして日没と同時に円形ディスプレイに映し出されるAytac社のサラミは、空腹な人々に対する強烈な印象付けに成功しているのではないでしょうか。

sundown_counter_01.jpg

ちなみにトルコでは、国民の60%もの人がラマダンを行うそうです。単純に計算すると、この看板を観た人のうち60%もの人に強烈なメッセージが残せていると言えます。

時間によって表示が変わる看板はよくありますが、特定の人の特定のタイミングにピンポイントに合わせる、というアイデアは他にも応用ができそうです。

参考サイト:Creative Criminals
http://creativecriminals.com/ayta/fasting-billboard

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