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記念撮影のフラッシュで浮かび上がる歴史

Flashback

ドイツを東西に分けていたベルリンの壁。25年前に破壊されて以来、今ではドイツの有名な観光スポットとなっています。

ベルリンの壁に訪れる観光客は、そのほとんどが「ただの観光スポット」という認識で記念撮影をする程度で、歴史的背景について興味を持つ人は少ないそうです。

ベルリンの観光局はそんな状況を憂い、ベルリンの壁の背景にある歴史を知ってもらうためにある施策を行いました。



一見すると何も描かれていないただの壁。この前に立ってフラッシュを使った記念撮影をすると、写真には崩壊前のベルリンの壁の様子が一緒に写し出されます

フラッシュで光った一瞬だけプロジェクターで照射される映像なので、肉眼ではほとんど見えないそうです。

後で撮影された写真を見た時に、さっきまでは見えなかった映像に気づき、サプライズと共にベルリンの壁の歴史について知ってもらうきっかけを与えています。

berlin_flashback_01.jpg

東京ディズニーランドのシンデレラ城(フェアリーテイル・ホール)にもフラッシュを使った時にだけ写真に写る演出がありますが、あちらは壁の一部に光を反射する素材を使っているというシンプルな構造。

ベルリンの壁では、カメラのフラッシュをセンサーが捉えた直後に一瞬だけ映像を照射する、という(たぶん)高度な技術を採用しているようです。

この施策のおかげでベルリンの壁に歴史に興味を持つ人が増えたようで、ベルリンの博物館の来場者は大幅に増加したそうです。

ただ「歴史を知って!」とアピールするより、こうした仕掛けを通してアピールすることで、より深く興味をひくことができそうです。

参考サイト:Creative Criminals
http://creativecriminals.com/berlin-tourismus-kongress/flashback

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